劇とカフェと、猫が好き

綿貫美月です。演劇やカフェ、日常のふと思ったことを綴ってます。

『俳優のノート』読了

去年買った、山崎努さんの『俳優のノート』

この年末年始で読み終えることができました✨

 

新装版 俳優のノート (文春文庫) | 山崎 努 |本 | 通販 | Amazon

 

文庫本ぽいから、さらさら読めるかなぁと思ったら、内容が深く、けっこう時間がかかってしまった…

でもとても良い本だったし、後書きで香川照之さんが「俳優はこれを教科書にすべきだ!」って言ってらっしゃったのがよく分かるといいますか。

またじっくり読み返そうと思います。

 

この本、山崎努さんが『リア王』を演じるにあたり綴られたノートの内容です。

 

稽古の内容、リア王に関する記述はもちろんですが、それ以外にもプライベートな内容も書かれています。(それがまたリア王に繋がっていたりもするんですが)

 

いやもう………戯曲の読解、役作りが本当にすごい。

簡単に真似できるようなものではないと思いつつ、書かれてたことを意識しながらやっていきたいなと心から思いました。

 

役作りに関しては、

稽古始まる前までに、自分の中のリア王(役)をしっかり考察して固めておく。

そして、稽古が始まってほかの人と共演する中で、それをまた作り直していく。

その過程が丁寧に描かれていて

「あ〜私自分で作った役から、他の人との交わりでどれだけ変えられてるのかな。考えて作り直せてるかなぁ」

と改めて思い返しました。

 

 

また、役作りも本当にすごいけど、台詞を稽古始まる前に全部入れるというのもおおおと思いました。

今のところ稽古進めながら台本ができていくお芝居が多いので、真似できるかどうかは難しいところがありますが、台本を目で追いながらの稽古はだめだ!っていうのは、私も似た価値観があるので分かるなぁと思ってしまいました。

(だから出来るだけ早く台本覚えてしまいたい人間…でも変に覚えて型がついてもだめなんだよな…頑張ります)

 

 

自分で色んな演出方法考えたり、試したりをたくさんされてるのも印象的で。

けっこう演出家さん頼みになってしまうことが多かったから、自分の中でもっとイメージ持って臨まないとなぁ…と反省。

 

色々書いてると自分の反省点がいっぱい……(T-T)

他にもいっぱい、いっぱいありました……演技の新鮮さとか…。

 

いやいや、これを大切に次に活かせるよう頑張ろう!

 

次の作品に臨むの楽しみになりますね。

こういうこと試してみよう、より良いもの作れるようやってみよう、っていう心構え。

 

この時上演されていたリア王、観たいなと思ったけどDVDはないようで……

でも作中で、舞台の演技が映像では中々伝わりづらいという旨が書いてあったし、やはり生で観てこそのものだったんだろうな。観たかったな…。

 

とりあえず、リア王の話ちゃんと理解して、またこれ読んでみようかな。

その方が、より理解できる気がする。

 

興味持ってくださった方は是非読んでみてください( ´ー` )✨