『蓼喰ふ虫』観劇
久しぶりにちゃんと観劇レポート!
しばらく舞台に立たない代わりにのびのび生きてこう〜ってことで、時間と気持ちが乗ったら書こうかなと思いました笑(結局いつもと変わらないな?)
今は実家の引っ越し作業に飽きてブログ書いてます笑
TOKYO PLAYERS COLLECTION
夫婦の営みvol.1
2022/9/21〜26
原作:谷崎潤一郎『蓼喰ふ虫』
脚本・演出:上野友之(劇団競泳水着)
企画:榊菜津美(アマヤドリ)
現代の夫婦が演じる、約100年前の夫婦の話。
以前福岡でお世話になった上野さんが手掛けているということもあり、テーマがテーマで個人的にとても惹かれてる内容だったということもあり、楽しみにしていた作品です!
不倫、浮気、セックスレス…
まだ未婚の私だけど、将来を考えると絶対他人事じゃない内容。
結構最近、漫画でもそういうの取り扱ってるもの増えてますよね。
個人的には『不倫だめ!絶対!』な考えなんだけど、
『何でするんだろう?自分がするとしたらどんな場合だろう?』
ってところが気になって、そういう題材のものを最近よく読んでます笑
(『あなたがしてくれなくても』、『再婚承認を要求します』とか)
今回のお話は、むしろ不倫を容認している関係。
単純に気持ちが昂って!とかではなく、悩み悩んだ挙句の末がこの形。
うーーんどうなんだろう、私も同じ立場なら容認し容認されるんだろうか…そしてそれって幸せなのか……でも子どものこと考えると……とかすごく(良い意味で)考えさせられた!
そして、上品な雰囲気でとても好き…!
程よく古風で時代にタイムスリップしたような気持ちで見れました、おしゃれだった…
恥ずかしながら原作は未読なので、今度読んでみようと思います笑
昔の話だから価値観や設定などついていけなかったらどうしよう、最初思ってましたが杞憂でした。100年前も今も、共通して悩む内容なんだなと考えさせられました。
タカナツの「その素直さを少しでも夫に向けられてたら…」というセリフがすごく刺さりました。
素直に言いづらい相手やことこそ言葉にしないと伝わらないし、伝わらないと後戻りできなくなってしまうんだなと過去を思い返しながら改めて納得しました。
お父様のチャーミングな感じがほっこりして、すごくいいアクセントでした、素敵だった…!
役者さん本当に皆さま素敵だったのだけど、お久さんのしなっとした動きや表情、声音が…美しかったです。
これは…私も惚れるかもしれん…笑
主役の二人は可愛かったり、その時代の人そのまま存在している感じがしたり、素敵でした…(素敵しか言ってないな、語彙力不足orz)
あと、他の人の感想でもあったけど、女性が所有物として扱われている感じがして、その当時の考え方、価値観が伝わってきました。
でもその中でも、美佐子を大事に、いやこの時代だからこそ尊敬の念を持って大事にしてた結果…くぅ…みたいな気持ちになった( ; ; )
スタッフ陣の衣装や照明、音響、舞台もすごく雰囲気を醸し出していて好きでした…細かいけど布団のそばの照明リアルで好きでした✨
自分が同じ立場になった時、この物語の関係を容認するか否か、正直わからないなと思ったけど、できることならみっともない姿曝け出していいから素直な気持ちをお互い言えるようになりたい、言えるような方と一緒になりたいなぁと、思いました。